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2009/01/19

かわいいべいべー

「嘘ミエミエー中尾ミエミエじゃーん!」

中尾ミエとは、皆さんご存知のとおり昭和37年の「可愛いベイビー」一発で、競争の激しい芸能界を50年近く生きているというヘレンケラーなみの奇跡の人であるが、実は中尾ミエ本人のことはどうでもよい。

今回の議題は、高校時代の同級生であるアベ君がよく言っていた「嘘ミエミエー中尾ミエミエじゃーん!」である。これは、誰かが嘘っぽいことを言った刹那、アベ君が毎回かますナイスフレーズであったのだが、皆さんはご存知ないであろう。ご存知であったら、あなたもアベ君の同級生であるか、或いはアベ君がどこかでこのフレーズをパクってきて、さも自分が発明したように振舞っていたのかもしれないのだが、仮にそうであったとしても私はアベ君を責めるつもりはない。なぜならば、私もこのナイスフレーズが大好きなのでよく使うのだ。

しかしながら、言語文化とは悲しいものである。語自体の強力なインパクトに関わらず、若い人の反応はいまいちである。しかも、このフレーズを多用しすぎると皆に飽きられる。
しかたがないので、たまに「かわいいべいべーじゃーん!」などとアレンジしてみるのだが、これはオリジナルフレーズが浸透しきった後でなければ意味が通じない。けれども、私は自分さえ楽しければそれで良いという方針なので、初対面の人間の前でも「かわいいべいべー!はい!はい!」などと発言し、相手を困惑させたりする。
このナイスフレーズを本中華語に翻訳すると「可愛的宝宝!配牌!」であるのだが、これでは面前ツモとかドラということになってしまい、なんとなく役満ぽくて点数が高そうであるが、中尾ミエの微塵もなく、もはや元ネタがなんであるかさえわからない。

文化が異なるとジョークのネタも異なるということについて論を展開したかったのだが、考えてみれば中尾ミエは地球規模であるはずがないので、どうも例が悪かった。しかたがないので話題を変える。

私は中華人民共和国、略して本中華というところにいるのであるが、本中華人民の皆さんは英語や日本語がわからない人が多い。つまるところ、私自身が本中華語を覚えなくてはならないわけなのだが、なにしろまだ3ヶ月目なので、ちっともわからない。けれども、仕事場では通訳をしてくれる人がいるので助かっている。

さて、チン君というプログラマがいる。彼も多少日本語がわかるのだが、勉強を始めてまだ三年目とのことなので知らない単語が多いようである。

このチン君を通訳さんがからかうのだ。
「チン君、チンという名前を日本人が聞くとほくそ笑むんだよ」と通訳さん。
「はぁ、なんでですか?」とチン君。
「つまり、日本語では男がチンで、女がマンなんだ」
をいをい、チン君をからかうなよと私。
「うぅん?わかりません?どういう意味ですか?」というのがチン君の反応なのだが、言葉がわからないというのは、なんとも不幸なことよと思う所存である。

通訳さんの解説だと、日本人はチンと聞いて笑うが、本中華人は千葉県と聞くと笑うのだそうだ。
「つまり、本中華語では男がチバケン」
ほんとかよ。
どうも嘘っぽい…おっと、こういう時こそ和了のチャンスであった。

可愛的宝宝!配牌! 役満一発ロン!

1 件のコメント:

  1. 本中華の店で「チンゲ大掃除」って言うと、
    領収書がもらえるらしい。
    いちおうトリビアだ!

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