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2009/01/27

三度目の正月

「ふざけるな!うちはMacDonald'sじゃなくてMacDaniel'sだ!」

星の王子様ニューヨークへ行く」という映画の中に出てくる台詞だ。ニューヨークのクイーンズにあるマクドナルドそっくりなハンバーガーショップの親父がこんなことを言うのだ。大手ハンバーガーショップとそっくりな概観、そっくりなMという字の看板があったとしても、それはたまたま似ているだけだ。おまけに親父の名前がダニエルだから、名前もたまたま似た感じになっちゃいました。とぅへへ。真似をしておきながら、すべてを正当化させてしまう怒涛の説得力がある。なんてったって、名前なのだから、うちが悪いんじゃなくてたまたま大手に似た名前のハンバーガーショップがあっただけだそうだ。
私はこの台詞にいたく感銘を受けた。それ故、他への応用も考えてみた。

「ふざけるな!うちは伊藤忠商事じゃなくて荒井注商事だ!」

なるほど、道理でカラオケの機械が扉に入らなかったりするわけだ。
伊藤忠じゃないもん、荒井注なら納得だ。

「ふざけるな!うちはビートルズじゃなくてずうとるびだ!」

なるほど、道理で日本人ぽい顔をした江藤くんや山田くんがいるはずだ。
ビートルズじゃないもん、ずうとるびなら納得だ。

「ふざけるな!うちはイトーヨーカドーじゃなくてオノーヨーコドーだ!」

なるほど、道理でレノンさんの横でわけのわからない奇声をあげているわけだ。なんてったって、ヨーコさんはアバンギャルドアーティストだもん、わけがわからなくても納得だ。

幽霊の正体見たり枯れ尾花と言われるとおり、人は時として精神安定のため不可思議な現象に対して理由を付けたがるものである。オノヨーコなどは存在自体が不可思議であるのだが、それを逆手に取ってみてほしい。なんてったってオノーヨーコドーだ。不可思議でもぜんぜん大丈夫だ。

さて、毎度のことながら本題とはまったく関係のない枕で、筆を汚してしまった。本題は、正月についてである。日本に居住しておられる方々にとっては、正月なんて話題が古いのではないかと思われるだろうが、今現在、本中華では正月真っ最中なのである。

実のところ、10月後半にディワリという天竺の正月があった。1月1日には日本に帰国していたので、当然のように日本の正月があった。そして本中華の正月である。なんとこの数ヶ月の間に三回も正月を経験してしまった。

本中華は陰陽暦なので1月26日が正月だそうだ。日本も昔はこの時期に正月があったはずなのだが、今は西洋暦となっているので、1月1日が正月ということになっている。実に釈然としない話である。つまり、本中華だろうが、天竺だろうが、西洋暦を使っているけれども、正月などの伝統行事はちゃんと自分たちの暦を使っているのだ。なぜ、日本だけが暦の変更とともに伝統行事の日程まで変更しなければならないのだ。
おそらく、ペリー提督あたりに騙されたと思われる。

ペリー  「アナタノクニノ ハッピーニューイヤー ハ」
      「ナンデ イチガツイチニチデハ ナイノデスカ?」
勝さん  「大変だ!間違えた!」
西郷どん「こりゃあ、大変でごわす!正月を1月1日にするでごわす!」

陰陽暦に従った伝統的行事なんだから、まったく問題ないと思われるのだが、正月の日程まで変えてしまうとは、困った人たちである。
おかげで約100年後の私が、正月を三度も経験するという非常事態に陥ったではないか。だいたい、勝さんも勝さんである。間違えたとか、そういう問題じゃないだろうに。ごわすとか言ってるし、呑気な人たちだ。
…などと勝手に想像して、勝手に怒ってみたが、オノーヨーコドーに従い精神の安定をはかってみる。

ペリー  「アナタノクニノ ハッピーニューイヤー ハ」
      「ナンデ イチガツイチニチデハ ナイノデスカ?」
勝さん  「ふざけるな!うちのはハッピーニューイヤーじゃなくて正月だ!」
西郷どん「そうでごわす!」
      「正月が1月1日なんてモルモン教徒ぐらいでごわす!」
ペリー  「チョット マッテヨ! ユタ シュウ バカニ シナイデヨー!」

幽霊の正体見たり枯れ尾花である。
ペリーはペリーじゃなくてデリカットだったようだ。

JAPANESE/ENGLISH

2009/01/19

かわいいべいべー

「嘘ミエミエー中尾ミエミエじゃーん!」

中尾ミエとは、皆さんご存知のとおり昭和37年の「可愛いベイビー」一発で、競争の激しい芸能界を50年近く生きているというヘレンケラーなみの奇跡の人であるが、実は中尾ミエ本人のことはどうでもよい。

今回の議題は、高校時代の同級生であるアベ君がよく言っていた「嘘ミエミエー中尾ミエミエじゃーん!」である。これは、誰かが嘘っぽいことを言った刹那、アベ君が毎回かますナイスフレーズであったのだが、皆さんはご存知ないであろう。ご存知であったら、あなたもアベ君の同級生であるか、或いはアベ君がどこかでこのフレーズをパクってきて、さも自分が発明したように振舞っていたのかもしれないのだが、仮にそうであったとしても私はアベ君を責めるつもりはない。なぜならば、私もこのナイスフレーズが大好きなのでよく使うのだ。

しかしながら、言語文化とは悲しいものである。語自体の強力なインパクトに関わらず、若い人の反応はいまいちである。しかも、このフレーズを多用しすぎると皆に飽きられる。
しかたがないので、たまに「かわいいべいべーじゃーん!」などとアレンジしてみるのだが、これはオリジナルフレーズが浸透しきった後でなければ意味が通じない。けれども、私は自分さえ楽しければそれで良いという方針なので、初対面の人間の前でも「かわいいべいべー!はい!はい!」などと発言し、相手を困惑させたりする。
このナイスフレーズを本中華語に翻訳すると「可愛的宝宝!配牌!」であるのだが、これでは面前ツモとかドラということになってしまい、なんとなく役満ぽくて点数が高そうであるが、中尾ミエの微塵もなく、もはや元ネタがなんであるかさえわからない。

文化が異なるとジョークのネタも異なるということについて論を展開したかったのだが、考えてみれば中尾ミエは地球規模であるはずがないので、どうも例が悪かった。しかたがないので話題を変える。

私は中華人民共和国、略して本中華というところにいるのであるが、本中華人民の皆さんは英語や日本語がわからない人が多い。つまるところ、私自身が本中華語を覚えなくてはならないわけなのだが、なにしろまだ3ヶ月目なので、ちっともわからない。けれども、仕事場では通訳をしてくれる人がいるので助かっている。

さて、チン君というプログラマがいる。彼も多少日本語がわかるのだが、勉強を始めてまだ三年目とのことなので知らない単語が多いようである。

このチン君を通訳さんがからかうのだ。
「チン君、チンという名前を日本人が聞くとほくそ笑むんだよ」と通訳さん。
「はぁ、なんでですか?」とチン君。
「つまり、日本語では男がチンで、女がマンなんだ」
をいをい、チン君をからかうなよと私。
「うぅん?わかりません?どういう意味ですか?」というのがチン君の反応なのだが、言葉がわからないというのは、なんとも不幸なことよと思う所存である。

通訳さんの解説だと、日本人はチンと聞いて笑うが、本中華人は千葉県と聞くと笑うのだそうだ。
「つまり、本中華語では男がチバケン」
ほんとかよ。
どうも嘘っぽい…おっと、こういう時こそ和了のチャンスであった。

可愛的宝宝!配牌! 役満一発ロン!

2009/01/12

「8時だョ!」の考察

伝説的テレビ番組「8時だョ!」を考察してみる。
一時期は、お化け番組だの。PTAからは低俗番組との烙印を押され一大ムーブメントとなったあの「8時だョ!」だ。生み出されたギャグは数知れず、ドリフを真似したお馬鹿な小学生の数も数知れず。
それほどまでの金字塔的テレビ番組であったのだが、今ではリーダーである長さんが亡くなってしまい過去の伝説となってしまった。歴史を掘り返すという意味ではないのだが、あの「8時だョ!」がどのようにムーブメントとなっていったか。どのような軌跡がムーブメントへと功を奏していったのか。仮定の話を交えて紐解いていこうと思う。

歴史には、「IF」つまりは「もし」はありえないのだが。
//------------------------------------------------------------
//モジュール No.080 Drif
//8時だョ!全員集合!が、
//7時半だョ!全員集合!であった場合の処理
//------------------------------------------------------------
Define Drif_string = "8時だョ!全員集合!"
Drif_string = "7時半だョ!全員集合!"
main()
if (Drif_string != "8時だョ!全員集合!"){;
      Connection con = DriverManager.getConnection(GetTime(19, 30, 5, 5,1980,("TBS番組欄"));
      Title = getTitle(Connection con);
      Printf("それは「" && Title && "」の時間なのだ。");
   }else{
      printf("それは全員集合!の時間なのだ。");
   }
}
//------------------------------------------------------------

昔かじったVBだのCといったものが、すっかり記憶の彼方に飛んでしまっていることが証明されたわけだが、何を言いたいかといえば「8時だョ!全員集合!」が「7時半だョ!全員集合!」であった場合。
それは「巨泉のクイズダービー」の時間なのだ。

本当に「7時半だョ!全員集合!」でなくて良かった。この「8時」という点も一大ムーブメントへ功を奏した要因であったようだ。それでは、逆に「集合」という文字列に注目してみよう。

「8時だョ!全員収監!」だったらどうだろうか?
これはもう大変だ。おそらくオトリ捜査だ。

ジャック「部長、俺たちの計画通りにことが進んでますぜ」
  部長「こちらの思惑通り、奴らが取引に応じてくれればいいんだがな」
ジャック「そいつは大丈夫ですよ」
     「今晩8時キッカリ、連中は罠とも知らずにノコノコやってきますぜ」
  部長「最後まで、気を抜くんじゃあないぞ。ジャック」
ジャック「任せてください!奴らが8時にやってきたら全員収監だ!」

ジャックの努力も空しく、連中に罠だと気づかれてしまう。
なぜなら、取引の時間として8時は早すぎるからだ。もっと深夜にしなさい。
本当に「8時だョ!全員収監!」でなくて良かった。この「集合」という点も一大ムーブメントへ功を奏した要因であったようだ。続けて、別の文字列に変換してみよう。

「8時だョ!全員召集!」だったらどうだろうか?
これはもう大変だ。おそらく赤紙だ。

母さん「よしお、ついにおまえのとこにも赤紙が来ちまったんだね」
よしお「母さん、つらい顔はしないでくれよ」
    「甲種合格だ。国の役に立てると思えば本望だよ」
母さん「何のためにおまえを大学に入れたと思ってるんだい」
    「お国の為だなんて、母さんの前で言わなくていいんだよ」
よしお「今や学徒出陣だ。役場の兵事係りによると、8時には全員召集だ」
    「堪えてくれよ母さん。」

よしおは固い決意を抱き、静岡の浜松にある海軍訓練場で、ゼロ戦の乗り方を教わった。で、教わっているうちに終戦になった。
ゼロ戦の乗り方を教わっただけ儲かった。俺はとってもラッキーだったとは、私の叔父さんの話だ。よかったね。よしお。
よしおはよかったが、それでは一大ムーブメントにはならないと思う。
本当に「8時だョ!全員召集!」でなくて良かった。

幾多の考察を経て、我々はようやく数学的解に辿り着くことができた。
「8時だョ!全員集合!」は「8時だョ!全員集合!」であったため、なるべくして一大ムーブメントとなったのである。

2009/01/07

このように世界とはつながらない

アメーバの3記事を消した。
正月なので一時帰国したのだ。

事の顛末は「なんちゅーか、ほんちゅーか」で書いたので参照してほしいのだが、天竺での文章を本中華三昧に移動させたのだ。アメーバでコメントを下さった方々には非常に申し訳ないが、またコメントくださいね、ね、ね。
実のところ、すべての文章ではなく天竺に関連する文章のみを移動させた。今後、本中華三昧にて新しい文章を次々と公開していくつもりではあるが、ほどよきインターバルをおいて天竺日誌で公開した過去の文章をシラーっと新作として公開していこうと計画している。なにしろ毎週、新しい文章を作っていくのは大変なので、再利用しようということだ。専門用語では、りさいくるというそうだ。

さて、突然話を変える。

STOP THE 右クリック宣言!
当ブログでは右クリックを推奨しません!

今年の抱負的なものである。
私のブログは、テキストベースのページを心掛けている。やはり、私のように世界を相手に情報を公開するような人物になると日本の高速インフラだけではなく低速回線をも考える必要があるのだ…とそれっぽいことを言ってみたが、本当は、商用でもない個人サイトで、文章に関係ないような画像だの動画だのをバンバン貼り付けているサイトって、ちょ~うぜえ。ちょ~だせえ。と思ってるだけだったりする。だいたい、文章の理解を促すような画像、映像などはリンクを貼れば良いのだ。インターネットなんだからさ。さて、この話を今年の抱負である「STOP THE 右クリック宣言!」へとつなげる。だいたいインターネットのブラウジングなんてものは規制などない。右クリックをするなとは、どういう了見だと思われることであろうが、私のページには音楽をのせているのだよ。専門用語では、ばっくみゅーじっくというそうだ。このばっくみゅ~じっくについては過去文章で触れてこなかったが、かなり偏った選曲だ。わたしの趣味だ。ほっときなさい。さて、別ウィンドウ、別タブなんてもので、無神経に複数ページを開くと、このばっくみゅぅじっくが、重奏してしまう。音楽は一つの演出と考えているので、これが重奏されたりミュートされるのは嫌なのだ。それ故、リンク指定に神経を使っているのだよ。つまり、私のページでは左でのクリックを使用し、こちらの意図通りの遷移でお楽しみ頂きたいのだ。そもそも基本がテキストベースなのだから、読み込みにストレスを与えるほどの時間がかかるはずはなく、別窓で先に開くなどという手間をかける必要はないのである。

さて、そろそろ本題に入りたい。これだけ長々と書いておきながら本題とは全く関係がなかったのである。今回は「このように世界とはつながらない」という話だ。なにがどのように世界とつながらないかといえば、インターネットという最先端技術についてである。以前「愚にもつかないこと」の回で言及したが、ブログというものは、ラーメンを食べに行きました。わーい。だのといった極めて個人的且つ愚にもつかないどうでもよい情報を世界に向けて発信するアレなわけであるが、今を生きる我々は、インターネットが世界につながるという話が虚構だと承知しているものだ。理屈としては世界につながっているのかもしれないが、発信する情報が日本語であれば日本語を解する人々にしか、その情報はつながらない。私は英語でもブログを発信しているので、英語の人にもつながるはずなのだが、最近、更新が面倒になってきている。困ったものだ。
ただでさえ面倒だというのに、訪中してからというもの一生懸命勉強している中華語でもブログを公開しようと計画しているのだから、たぶん私はバカなんだろう。私の愚にもつかない与太話を発信される世界の人々には甚だ迷惑な話ではあるが、これでもまだ世界につながるというわけではない。なにしろ、スペイン語の人やロシア語の人、はたまたスワヒリ語の人など、世界には私のブログとつながらない人々がいっぱいいると思われるのだ。

さて、ヤフージャパンの悪口を言おうと思う。
以前、孫くん系列の会社で働いていたことがあるので、大きな声では言いたくないのだが、小さな声では聞こえないので、中くらいの声で悪口を言う。日本のネットサービスは、日本国内でのサービスしか想定されていないようだから仕方のない話なのかもしれないが、ヤフージャパンIDは、ヤフージャパンID同士でしかメッセンジャーを使用できない。世界の人とチャットしたければYahoo.comでIDを取得すれば良いのだから問題はないのだけれども、世界に繋がらないメッセンジャーIDというものに価値があるのか疑問だ。ソフトバンクはインターネットがなんなのか理解していないのかもしれない。

このように、ヤフージャパンは世界とはつながらない。

続いて、アメーバの悪口を言おうと思う。
以前、自分のブログをアメーバで公開していたので、大きな声では言いたくないのだが、小さな声では聞こえないので、中くらいの声で悪口を言う。日本のネットサービスは、日本国内でのサービスしか想定されていないようだから仕方のない話なのかもしれないが、アメーバでは、世界からブログを発信できるなどと平気な顔で言うのだから困る。以前言及したように、本中華からは管理ページが機能しないのだ。本中華当局からのIP規制などの問題もあるわけだが、大抵のサイトは回避策を講じることにより対処ができる。しかしながらアメーバでは、記事を投稿するときにポップアップの窓が開き、その中のボタンを押下しなくては記事が投稿/編集できないという見た目が素晴らしく、アクセビリティが極めて低いという素敵な仕様のおかげで、お手上げなのだよ。

このように、アメーバは世界とはつながらない。

日本のネットサービスの多くは日本国内での利用に限るなどと明記されているので、国内での動作チェックしか行われていないのだろうし、日本国内で利用すれば、このように憤慨する必要もないのだろうが、インターネットの出現により急速的にグローバル化が推し進められている諸外国とドメスティックなネットサービスを採用する日本とは別世界の感が否めない。

なんだか今回は、ちっとも面白くない文章になってしまった。私がもし優秀な評論家であれば「だいたいやね、日本のインターネットはアカンのよ」と衝撃的且つ端的な切りだしで読者の心を惹きつけたところであろうが、残念ながら私は竹村でもなければ、あまつさえ健一でもないのである。「アメーバの3記事を消した」などという、このブログをずっと読んでくださっている方にしか通じないドメスティック且つ内々な文章で書き始めてしまったではないか。

どうやら、私のブログはいつまで経っても、
世界とはつながらないようである。